R Series (SLOT)

Routing Patterns

RSio64-DにはDanteネットワークと各スロットをつなぐオーディオルーティングパターンがプリセットで7種用意されています。フロントパネルのロータリースイッチを設定するだけで、Dante/Mini-YGDAIカードの1対1接続やMini-YGDAIカード/Mini-YGDAIカードの分岐など、様々なユースケースに対応することができます。

PATTERN 1: Danteとスロットの入出力を1対1で接続

Danteの各チャンネルと各スロットのチャンネルが1対1で接続されている最もシンプルなパターン。Dante/Mini-YGDAIカード間の相互変換を実現します。Dante信号をAES/EBUでデジタルアンプへ接続、Dante信号をAVIOMに変換してパーソナルモニターへ接続、AES/EBUで入力された信号をDanteに変換する、など様々な用途で使用できます。また、「MY8-LAKEカード」を装着した場合は、Dante入出力を備えたLakeプロセッサーとして動作します。

PATTERN 2: スロット1の入力をスロット2~4の出力に分岐

RSio64-DをMini-YGDAIカード→Dante変換だけでなく、Mini-YGDAIカード同士のオーディオスプリッター、さらにはフォーマットコンバーターとしても活用できるパターン。例えば、スロット1にAES/EBUカード「MY16-AE」を装着、スロット2~4にADATやEtherSoundなど他フォーマットのカードを装着すれば、AES/EBUの信号をDanteに変換しながら、その信号をADATやEtherSoundなど最大3種類の他フォーマットに変換・分岐することができます。なお、スロット2~4に入力された信号もそれぞれDanteに変換できます。

PATTERN 3: スロット1の入力をスロット2の出力に、スロット3の入力をスロット4の出力に分岐

PATTERN 2の32チャンネル版*。例えば、スロット1にEtherSoundカード「MY16-ES64」を、スロット3にI/Oエクスパンジョンカード「MY16-EX」を装着、またスロット2と4にAES/EBUカード「MY16-AE」を装着することで、32チャンネルのEtherSound信号をDanteに変換しながら、その信号をAES/EBUにも変換・分岐することができます。RSio64-Dを2台使用し、2台目のRSio64-Dのスロット1と3に「MY16-EX」を装着、スロット2と4に「MY16-AE」を装着すれば、64チャンネル*分のEtherSound信号をDanteとAES/EBUに同時変換できます。

* 48/44.1 kHz

PATTERN 4: スロット1と2の入出力、スロット3と4の入出力を相互に接続

スロット1と2、スロット3と4の間で相互変換を実現したパターン。例えば、スロット1にADATカード「MY16-AT」、スロット2にAES/EBUカード「MY16-AE」を装着すれば、ADATとAES/EBUの間で相互変換を実現しながら、ADATとAES/EBUの信号をそれぞれDanteに変換することができます。スロット3と4はスロット1と2同様の仕様となっています。また、MY8-LAKEカードを装着した場合は、相互変換により入出力フォーマットを選べるLakeプロセッサーとして動作します。

PATTERN 5: Danteの入力1~16*を各スロットに分岐

Dante1-16*の信号を4基のMini-YGDAIスロットに分岐できるパターン。同じカードを装着すれば、シンプルなオーディオスプリット、異なるカードを装着すれば、オーディオスプリットとフォーマットコンバートが同時に行えます。Dante上のパッチを16チャンネル分のみ設定すればよい、というところが本パターンのポイントです。なお、スロット1~4に入力された信号はDanteに変換されます。

* 48/44.1 kHz

PATTERN 6: Danteの入力1~16*をスロット1、2の出力に、Danteの入力17~32*をスロット3、4の出力に分岐

Dante1-32*の信号を2種類のフォーマットで出力できるパターン。例えば、Dante1-16*の信号をスロット1からAES/EBU、スロット2からADATで出力、同様にDante17-32*の信号をスロット3からAES/EBU、スロット2からADATで出力する、というような使い方が可能です。なお、スロット1~4に入力された信号はDanteに変換されます。

* 48/44.1 kHz

PATTERN 7: Dante1~32*とスロット1~2を1対1に接続、スロット3と4の入出力を相互に接続

PATTERN 1とPATTERN 4の複合形。パターン1とパターン4の複合形。シンプルな使い方とスロット間の相互変換という使い方を両立することができます。

* 48/44.1 kHz