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デジタルコンソールの操作性をより快適にするTouchFlow Operation™

ヤマハはデジタルミキシングコンソールにおいて「Selected Channel」、「Centralogic™」といった優れた操作体系を提案し、世界中のエンジニアの意見を取り入れながら常に操作性の向上に努めてきました。『TFシリーズ』では今まで培ったノウハウと多くのエンジニアの声を生かし、タッチパネルに最適化したユーザーインターフェースを新たに開発しました。その直感的なユーザーインターフェース、セットアップ/オペレーションをスムーズにする新機能群、実用的なシーン/プリセットメモリー、操作性を追求したハードウェアデザイン、そしてコンソールとのシームレスな連携を実現するアプリケーション群の5つの要素からなる操作体系「TouchFlow Operation」はデジタルコンソールの操作をこれまでになく快適なものにし、様々なレベルのユーザーや多彩な用途に対応します。

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『TFシリーズ』の開発にあたり、ヤマハは数々のデジタルコンソールで評価を得てきた基本的な操作体系をベースに、現在あらゆるシーンで身近になってきているタッチパネルに最適化した直感的なユーザーインターフェースを徹底的に研究しました。
タッチパネルの操作だけでほとんどのオペレーションを行うことができる『TFシリーズ』のユーザーインターフェースは、デジタルコンソールを使ったことがある方だけでなく、アナログコンソールを使っている方、さらにコンソールを触ったことのない方も短時間で操作方法を習得でき、素早く流れるようなスムーズなミキシングを行うことができます。
タッチパネル周辺に配置された物理操作子により、さらに緻密な調整を行うことも可能となっています。

音を触る感覚のタッチオペレーション

タッチパネルに最適化した直感的なユーザーインターフェースは、素早く流れるようなスムーズなオペレーション体験を提供します。指で直接操作することを前提にデザインされた画面は、シンプルで新鮮な印象を与えるだけでなく、機能的に考え抜かれたレイアウトにより直感的な操作体系を実現。音に直接触る感覚のオペレーションが可能です。

より緻密な調整を可能にするTOUCH AND TURNノブ

EQの微調整など、より緻密な調整が必要な際はいつでも画面脇のTOUCH AND TURNノブを使用することができます。また、画面の下に4つ用意されたUSER DEFINEDノブには、コンプレッサーのスレッショルドやEQのゲインといった頻繁に操作するパラメーターをあらかじめ割り当てることができ、選択したチャンネルのパラメーターをいつでも調整することが可能です。

伝統のOverviewとSelected Channel

CLシリーズと同様、Overview画面とSelected Channel画面を2つの基本画面として用意。8チャンネル分 のパラメーターをまとめて表示し、アナログコンソールに近い感覚で操作できるOverview画面は、TOUCH AND TURNノブを使って、GAIN、1-knob EQ™/1-knob COMP™/GATEのスレッショルド、エフェクトの送り量、パンなどを直接操作できます。ハイライトされたボックスをもう一度タッチすると現れるSelected Channel画面では、詳細なパラメーターや情報が表示され、より細かい音作りを行うことができます。

適切なゲイン調整や、コンプレッサー、EQを使いこなした音づくりを行うためには豊富な知識と経験が求められます。
『TFシリーズ』では、直感的なユーザーインターフェースに加えてセットアップ/オペレーションをスムーズにする数々の新機能を搭載し、これらの設定を強力にサポート。セットアップ時間の短縮、オペレーションの効率化を図ります。

ノブ1つで最適なサウンドを実現する1-knob COMP™、1-knob EQ™

経験豊富なエンジニアがコンプレッサーを駆使すると、サウンドはより優れたものに生まれ変わります。ギターは生き生きと、ベースラインはパンチが効き、スネアはタイトに、そしてボーカルはよりクリアに。それをたった1つのノブで実現するのがヤマハの1-knob COMPです。アナログコンソールのMGPシリーズ、MGシリーズで好評を得ているこの1-knob COMPを、『TFシリーズ』ではデジタル化を行い、新たに搭載しました。難しい動作原理を覚える必要は無く、1つのノブを操作するだけで最適なコンプレッション効果を得ることができます。また、1ノブの簡便さをEQに拡張した1-knob EQも新たに搭載。インプットチャンネルにはボーカルに最適で明瞭な声を簡単に実現する「Vocalモード」と、ユーザーが作り上げた特性、もしくは選んだプリセットの特性の深度をコントロールできる 「Intensityモード」を用意。アウトプットチャンネルには「Vocalモード」に代わり、最適な音質を保ちながらスピーカー、インイヤーモニターの音圧レベルを稼ぐ事ができる「Loudnessモード」と、インプットチャンネルと同様の「Intensityモード」を搭載しています。1-knob COMPも1-knob EQも、通常のコンプレッサーおよびEQ画面に切り替えることができ、いつでも従来通りの詳細な調整を行うことができます。

ゲイン調整をサポートするGainFinder™

コンソールに入力される音を一番最初に調整するゲイン は、以降の設定全てに影響を与える重要な部分であり、最終的な 音質を大きく左右すると言っても過言ではありません。そういった基本 的な作業を、より正確かつ迅速に行えるよう、ヤマハはさらなる研究を重ねました。新機能のGainFinder™を使用することで、各入力信号のゲインを適正にしてシステムのゲインレベルを最適化することができます。ユーザーは、レベルメーター中央の緑のインジケーターができるだけ長い時間点灯するように調整するだけです。もちろん通常のレベルメーターも併せて表示されますので、従来通りの方法でのゲイン調整も可能です。

ミキシングの設定全てを記憶させておくことができるシーンメモリーに加え『TFシリーズ』では、マイクメーカーと数々のサウンドエンジニアと協業して作り上げたチャンネルプリセット、QuickPro Presets™を搭載しました。各チャンネルのHAゲイン、ファンタム電源、EQとダイナミクス、バスアサインなどのミキシングパラメーターはもちろん、チャンネルネーム、チャンネルカラーの設定などを含むQuickPro Presetsは通常であれば時間のかかるセットアップの時間を劇的に短縮します。これらの実用的なプリセットにより、エンジニアは準備時間を短縮することができ、音質の追い込みや演者とのコミュニケーションにより長い時間を割くことができるようになります。

プロのサウンドを瞬時に実現するQuickPro Presets™

ヤマハの開発・R&DチームはShure、Sennheiser、Audio-Technicaといったマイクメーカーや数々のエンジニアと協業し、様々なマイクプリセットを作成。これらのプリセットを使うことでミキシングを学び始めたオペレーターは簡単に良いサウンドを実現することができ、経験豊富なミキシングエンジニアは設定時間を大幅に短縮する事ができます。インプットチャンネルにはボーカルからドラムセットまで100種類を超えるプリセットを用意。実際に様々なマイクと音声、楽器を組み合わせて綿密にチューニングをしています。アウトプットチャンネルには、様々なスピーカーシステムや、Ultimate Earsとの協業から生まれたインイヤーモニターのプリセットを用意。いずれも使用する空間の大きさなど環境に合わせたバリエーションが揃っており、これらを選択するだけで出力システムの最適な設定が完了します。これらのプリセットは全て編集・保存が可能。また1-knob COMP™、1-knob EQ™と合わせて使うことで、プリセットの設定を生かしたスムーズなオペレーションが可能となります。 ヤマハプロオーディオウェブサイトでは既にコンソールに含まれているプリセットに加え、新たに追加されるプリセットをダウンロードできます。

株式会社オーディオテクニカからのコメント

「オーディオテクニカのマイクロホンは、用途に応じた正確な音を再現するため、きめ細やかな設計を行っています。私たちは、ユーザーが求める表現を可能にする最良のツールを提供できるよう、日々努力を重ねております。 今回ヤマハのエンジニアとの密接な共同作業によって実現した“QuickPro Presets”を採用することで、個々の楽器が最適化され、私たちの製品が常にベストなパフォーマンスを発揮すると確信しています。クリエイティブな音作りのために、ユーザーの皆さまにより集中できる環境を創出いたします。」

Sennheiserからのコメント

「TFシリーズのQuickPro Presetsは様々な楽器とマイクの組み合わせに対してどのようなEQを施すかの指標となるもので、エンジニアは基本的な調整が終了した状態からのスピーディーなセッティングが可能になります。プリセットを読み込んだ後に、実際の部屋の鳴りや楽器に対してEQを微調整していくだけで満足いくセッティングを行うことが可能です。」

Shureからのコメント

「当社で最も人気があるSM、Beta、KSMならびにPG ALTAを『QuickPro Presets』に提供できることをとても楽しみにしています。あらゆるエンジニアが私たちの90年に及ぶ経験とTFシリーズならびにヤマハのすぐれたスピーカーを組み合わせることで、両社が蓄積してきたノウハウを利用し、迅速かつシンプルに、効果的なサウンドチェックと素晴らしいパフォーマ ンスを行えるようになります。これまでのように不具合の調整に追われることなく、質の高いミキシングに集中することができ るようになります。信じられないほどの力強いソリューションと言えるでしょう。」

Ultimate Earsからのコメント

「真の技術のイノベーションが実現し、ユーザーの皆様に今までにない素晴らしい体験をしていただける事を嬉しく思います。Audio-Technica、Sennheiser、Shure、Yamaha、そしてUltimate Earsの技術と知識を組み合わせ、素晴らしいアートを是非創り出してください。Ultimate Earsはインイヤーモニターのプリセットを皆様と共有できる事を光栄に思います。プリセットを組み合わせ、皆様のパフォーマンスに一層の磨きがかかると信じています。」

2つのバンクに分かれたシーンメモリー

シーンメモリーはAバンクとBバンクに分かれており、それぞれのバンクには最大100、計200のシーンを保存可能。 バンクは用途によって使い分ける事ができ、例えばバンクAにはバンドタイプによって設定されたシーン、バンクBにはイベントタイプによって設定されたシーンといったように分けて運用する事ができます。また、簡単に操作を行いたい方向けに1-knob COMPや1-knob EQをONにしたシーンや、従来の操作でミキシングを行いたい熟練エンジニア向けにすべての1-knob機能をあらかじめ解除したシーンなど、ミキシングを始めるのに便利なシーンが あらかじめ複数保存されています。

優れた操作性を実現するための工夫は、ハードウェアの随所に盛り込まれています。 フィット感に優れたフェーダー、ノブ、ボタン類。視認性を高め快適なオペレーションを実現するチャンネルネーム/カラー。高い視認性と優れた反応速度を誇り、素早い操作を可能にするマルチタッチ対応のタッチパネル。これらのコンポーネントは最適な位置と角度でレイアウトされ、操作性の向上、ワークフローの効率化に大きく貢献します。

ワークフローを効率化するパネルレイアウト

様々なオペレーターのワークフローを徹底的に解析し、ワークフローを効率化するパネルレイアウトを採用。単に機能を盛り込むだけでなく、それぞれの機能へスムーズにアクセスし、視認性/操作性を最大化できるよう、各コンポーネントの位置や角度を決定しています。

充実したFader Bankセクション

2つのINPUTバンク、1つのOUTPUTバンクに加え、GROUPバンク、CUSTOMバンクを用意。GROUPバンクは 2つのINPUTボタンを同時に押すことでアクセスでき、複数のチャンネルのレベルを1つのDCAフェーダーにより 操作することができます。またCUSTOMバンクはINPUT2とOUTPUTボタンを同時に押すことでアクセスでき、 インプットフェーダー/アウトプットフェーダー/DCAグループフェーダーを自由にアサインして使用することができます。

グループの操作性を高めるDCA Roll-out機能

フェーダーバンクでGROUP選択時にDCA 1-8のマスターフェーダー(右端ブロック)以外はDCA Roll-out専用のフェーダーとして機能します。いずれかのDCAグループを選択すると、そのグループに属するインプットチャンネルが左側のフェーダーに展開されます。8本のDCAマスターフェーダーを使って常にミックスのバランスを取りながら、必要に応じてそれぞれのDCAに割り当てられたインプットチャンネルを展開し、DCAメンバーのレベルやパラメーターを調整できます。

視認性の高いチャンネルネーム/カラー

各チャンネルフェーダー上部には小型の有機ELディスプレイを装備。チャンネルネームやID、ポート名、フェーダー値だけでなく、ファンタム電源、GATE、COMPの状態も表示できます。また、チャンネルカラーと連動したカラーバーによって、スムーズな操作を視覚面でサポート。フェーダーバンクの切り替えや、シーンリコール後にチャンネルの役割が変わっても迷うことなく操作することができます。

すべての入力を一度に表示できるようにレイアウトされたフェーダー群

TF5では33本※、TF3では25本※、TF1では17本※のモーターフェーダーを装備。レイヤーを切り替えることなく、背面の入力端子に接続されたすべての入力信号へ瞬時にアクセスし、現場での様々な状況に素早く対応します。

※TF5:32チャンネル+1マスター/TF3:24チャンネル+1マスター/TF1:16チャンネル+1マスター

SENDS ON FADERボタン

フェーダーバンクの下にはSENDS ON FADERボタンが並び、入力チャンネルからそれぞれのAUXバスまたはFXバスへの送り量を瞬時に確認/調整できます。また、SENDS ON FADERモードではMASTERセクショ ンが各バスのマスターに変わり、フェーダーバンクを切り替えることなくAUX出力のレベル調整や検聴を行うことができます。

スムーズで快適なオペレーションをサポートするデザイン

パネル上部は、iPadや演目シート、楽譜やメモ、小物などを直接置けるようにデザインし、使い勝手を向上させています。パネル全体には3つの角度をつけており、オペレーターに優れた視認性と操作性を提供します。

ワークフローを効率化するパネルレイアウト

  • USER DEFINEDノブ:コンプレッサーのスレッショルドやEQのゲインといった頻繁に操作するパラメーターをあらかじめ割り当て、必要なパラメーターの調整を瞬時に行うことができます
  • USER DEFINEDキー:6つのボタンによく使う機能を割り当てることで、ワンタッチで演目に合わせたシーン をリコールすることや任意の画面を表示させることができます
  • MUTEボタン:入力チャンネル、FXの一括ミュートが可能です
  • FX専用チャンネルストリップ:エフェクトのON/OFF、キューモニターのON/OFF、レベルの調整、エフェクト パラメーターのエディットが簡単にできます
  • ST INチャンネルストリップ:iPad/iPhoneのデジタル再生、USBデバイスの録音/再生に対応し、BGM やその他音声ファイルを手元でコントロールできます
    * オーディオファイルの録音で使用する場合は、USBハードディスクなどの高速転送ができるものをお使いください。USBメモリーは動作保証外です。

近年のデジタルコンソールでは、外部アプリケーションを使ったワイヤレスミキシングやパーソナルモニターミキシング、オフラインでの事前準備を行えることが当たり前になってきています。そんな中、『TFシリーズ』では専用アプリケーションとして「TF StageMix™」 「MonitorMix」「TF Editor」の3つを用意。いずれもコンソール本体とシームレスに連携し、どのデバイスを使用しても同じ感覚で操作できるように 開発/デザインされたユーザーインターフェースが特長です。

事前準備でも本番でも活躍するTF Editor

PC/Mac用アプリケーションの「TF Editor」は、『TFシリーズ』の大部分の操作が可能。各種パラメーターの編集やシーン/プリセットデータの管理*、キーボードによるチャンネルネーム入力などの機能を備え、時間や場所を問わずオフラインでの事前準備を効率良く行うことができます。「TF Editor」はオフラインでの使用だけでなく、コンソールとつないで本体の拡張画面として使用する事も可能で、マルチタッチ対応のWindows8 PCを使えば本体画面と同じ感覚でタッチコントロールができます。またWi-Fiを使ってのリモートミックスも可能。「TF StageMix」と 「TF Editor」は同時に3台まで使用することができ、複数のオペレーターによるミキシング操作や用途を分けた運用が可能です。

リモートミックスを可能にするTF StageMix™

『TFシリーズ』のワイヤレスコントロールを可能にするiPad用アプリケーション「TF StageMix」を使用することで、客席やモニタースピーカー前などのリスニングポジションで音を聴きながらリモートミックスを行うことができます。また、コンソールの近くに置いて本体ユーザーインターフェースの拡張をすることも可能です。「TF StageMix」のグラフィカルユーザーインターフェースは、コンソール画面と同じ流れを汲んだ使いやすいデザインになっており、コンソールと同じ感覚で操作することができます。

各演奏者が自分のモニターミックスを手元で行えるMonitorMix

「MonitorMix」は、『TFシリーズ』のAUXミックスをワイヤレスでコントロールできるiPad、iPhone、iPod Touch、Android用アプリケーションです。最大10台まで同時に使用することができ、各演奏者が手元で自分のモニターミックスを作ることができます。その際は自分用に割り当てられたAUXバスのバランスを コントロールするだけでよく、他の演奏者へのモニターミックスを誤って操作してしまう心配もありません。

デザイン性と設計自由度が高いカスタムコントロールパネル

操作画面のカスタマイズが可能なiPad用アプリケーション「ProVisionaire Touch」とWindows用ソフトウェア「ProVisionaire Control」を使用することで、使用環境やユーザーに応じた最適なコントロールパネルを用意することができます。音量操作をするフェーダーやチャンネルのON/OFFスイッチ、写真などのウィジェットをデザイン画面上に配置するなど、操作画面のインターフェイスを直感的にデザインすることができ、デザインには特別なプログラミング技術は必要ありません。また、マトリクスプロセッサー「MTX/MRXシリーズ」やパワーアンプ「XMVシリーズ」、そしてI/Oラック「Rシリーズ(ADDA)」にも対応し、これらPA機器を同じスクリーン上からコントロールすることも可能です。

More information about ProVisionaire Touch

More information about ProVisionaire Control

揺るぎないナチュラルサウンド、自由度の高いサウンドメイキング

ステージで鳴っている音をありのままに取り込み、そこからさまざまな色付けを行う。これまでヤマハが一貫して追求してきたコンセプトは、TFシリーズでもしっかりと受け継がれています。コンソールの音質を特徴づける入力段のアナログ部にはヤマハが誇るD-PRE™マイクプリアンプをリコーラブル化して搭載。回路やそれを構成する部品の1つ1つを改めて念入りに検証し、高純度のナチュラルサウンドを実現しました。さらにステージの音作りをサポートすべく強化されたプロセッサーおよびエフェクト群も用意。EQ、ゲート、コンプレッサーといった充実の入力/出力チャンネルプロセッサーに加え、強力な8基のプロセッサーにより自由度の高いサウンドメイキングが可能です。

ヤマハが誇るD-PRE™マイクプリアンプがリコーラブルに

TFシリーズには、ヤマハが誇るディスクリートClass Aマイクプリアンプ「D-PRE」をリコーラブルに再設計し搭載しました。プリアンプは最終ミックスのクオリティを決定づける最重要コンポーネントの一つ。D-PREはヤマハの経験豊かなエンジニアの手によって、オーディオソースが持つニュアンスや表情を余すことなく捕らえることができるようにデザインされ、綿密なチューニングを施して います。通常プリアンプは入力段の +(ホット)/ー(コールド)信号それぞれに1基ずつトランジスターを用いて、信号を増幅していますが、D-PRE は+/ー信号それぞれに2基のトランジスター(合計4基)を搭載 するインバーテッドダーリントン回路をベースにデザインしています。マイクプリアンプは、使い方や用途に よって、あえて特徴的な色付けを行うものがありますが、D-PREでは演奏者の表現力や、個々の楽器が持つ本来のエッセンスをありのままに捉えられるように丁寧にチューニングし、全周波数帯に渡りフラットな特性を実現しています。

8基の強力なプロセッシング/エフェクトユニット群

『TFシリーズ』にはチャンネル毎のプロセッサーに加え、計8基の強力なプロセッシング/エフェクトユニットを搭載。全てのユニットにライブやレコーディング現場で定番のSPXを搭載しており、リバーブやディレイはもちろん、フランジャーやコーラスといったモジュレーション系、3バンドのマルチバンドコンプレッサーなど、19プログラムを用意しています。SEND/RETURNでの使用が前提の2基のグローバルFXは、パネルのEDITキーを押すとエフェクトパラメーター画面がタッチパネル上に展開され、リバーブタイムやディレイのフィードバックなどのパラメーターを瞬時に調整することができます。残る6基のInsFXは、あらかじめステレオAUX9/10~19/20のBUSマスターにインサートされており、マルチバンドコンプレッサーを使用してインイヤーモニターへのレベル管理を行う、といったkことができます。これらのInsFXはステレオバスにアサインすることで追加のSEND/RETURNエフェクトとしても使用でき、グローバルFX2基だけでは不足した場合も柔軟に対応することができます。AUX1-8やメインの各出力にはインプットチャンネルと同じ4バンドPEQに加えて、31バンドのFlex12GEQ を装備。それぞれスピーカー全体の音質調整や、ハウリングが起きる原因の周波数帯域をカットし、ハウリングマージンを稼ぐことが可能です。これらのGEQは物理フェーダーに展開して緻密な調整をすることもできます。

スピーチミキシングの歴史を変えた革新のDan Duganオートマチックミキサーを搭載

独自のアルゴリズムによるオートマチックマイクロフォンミキサーで定評のある米Dan Dugan Sound Design社とも協業し、TFシリーズではDan Duganオートマチックミキサーを本体内に標準搭載しました。インプットチャンネル1~8にあらかじめインサートされており、チャンネルストリップから簡単に設定画面にアクセスすることができます。最大8チャンネルのマイク回線のゲイン配分をリアルタイムで自動最適化し、まるで複数の優れたオペレーターが操作をしているかのような、自然な音量制御を実現します。さらにハウリングやコムフィルターの発生を抑制するなど、さまざまな恩恵も得られ、台本がないスピーチ現場でも、個々のフェーダー操作に煩わされることなく、質の高い安定したミックス作業を行えます。

複数のスピーカーシステムへ多彩な出力が可能に ~マトリックスアウトチャンネル~

V2.5にてマトリックスアウトチャンネルを4基搭載しました。
各チャンネルごとにEQ、ディレイの設定が可能なのでステージのメインスピーカーへのメインミックスに加え、ディレイスピーカーへのアウトプットコントロールも可能。またホールなどの固定設備でご使用いただく場合、控え室やロビー・ホワイエなどに向けて別ミックスを送るなどシチュエーションに合わせた出力も可能です。

エフェクトタイプにシンプルなOutput Delayも搭載。

ディレイスピーカーの設置が必要な大会場でもストレス無く使用でき、音楽ライブや各種イベント、式典など幅広いシーンで使用できます。AUX9/10~AUX19/20のインサートFXとして使用することで、様々な場所に設置したスピーカーのタイムアライメントを補正でき、システム全体の明瞭度を上げられます。

目的に合わせて活用できる充実のライブレコーディング/プレイバックソリューション

『TFシリーズ』は、近年のライブ現場で重要になってきているライブレコーディングについても、充実したソリューションを備えています。 USBストレージデバイスを使用した手軽な2トラックレコーディングから、USB2.0接続によるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)と連携した本格的なマルチトラックレコーディングまで 幅広く対応します。『TFシリーズ』にはSteinberg社のマルチトラックライブレコーディング用ソフトウェア「Nuendo Live」を同梱しており、最大34トラックのマルチトラックレコーディングを行うことができます。再生は、USBストレージデバイスに保存されたMP3、WAVなどのオーディオファイルだけでなく、iPad、iPhoneなどとのデジタル接続にも対応しています。USB 2.0接続によるDAWからの再生時には、インプットチャンネル単位でアナログ入力とDAW入力を 選択することができ、事前に録音したマルチトラックの音声素材とステージからの入力信号を混ぜたバーチャルサウンドチェックやミキシングの練習、PCに保存された効果音の再生を行うことができます。

マルチトラックライブレコーディング用ソフトウェア「Nuendo Live」をバンドル

『TFシリーズ』にはクラブギグからホールコンサート、フェスティバルまで対応する、マルチトラックライブレコーディング用ソフトウェア「Nuendo Live」をバンドルしました。「Nuendo Live」は現場に求められるシンプルな操作性、安定性、そして凝縮された機能により、プロフェッショナルかつ分かりやすいオペレーションを実現したソフトウェアです。マルチトラックライブレコーディングだけでなく、ミュージシャン不在時のサウンドチェックも、バーチャルサウンドチェックも可能です。バーチャルサウンドチェックがより身近になることはもちろん、「Nuendo Live」のプロジェクトファイルを持ち回ることで、自身が記録したマルチトラック素材を用いて様々な場所でサウンドチェックが行えるようになります。

シンプルな設定で、高音質なStageboxソリューションを

「TFシリーズ」の開発で追及した音楽的でナチュラルなサウンドはI/Oラック「Tio1608-D」にも継承されています。メカニカルな構造やボードの配置、電源&グランド、パーツの選定などを多岐にわたって念入りに検討し、また厳しい性能・リスニング テストを開発の各ステージにおいて行いフィードバックをすることで「音楽的でナチュラルなサウンド」を実現しています。ネットワークオーディオプロトコルにはCLシリーズやQLシリーズ 同様に「Dante」を採用し、低ジッター、低レイテンシー、高サン プル精度を実現しています。優れたネットワーク性能に加え、物理スイッチの設定により、簡単かつ迅速にセットアップを行うことができ、サウンドメイキングに集中できる時間をより多く提供します。

Tio1608-D(I/Oラック)

Tio1608-Dは先進のネットワークオーディオ規格「Dante」に対応した16マイク/ライン入力、8ライン出力を備えたI/Oラックです。Tio1608-Dに搭載 しているプリアンプゲインはTF本体からリモートコントロールできます。ステージに設置したTio1608-DとPA席に設置したTF本体との間をCAT5e イーサネットケーブルで接続するだけで高音質/低レイテンシーの音声伝送が可能になり、重くてかさばるマルチケーブルやボックスを持ち運ぶ必要はありません。Tio1608-Dは最大3台まで接続する事ができ、最大で40IN/24OUTのステージボックスシステムを構築することができます。TFシリーズ 本体との接続はネットワークスイッチを必要としないデイジーチェーン接続を行うことが可能です。

NY64-D(Dante入出力カード)

NY64-Dは先進のネットワークオーディオ規格「Dante」に 対応したTFシリーズ用拡張カードです。48kHz/24bitの デジタルオーディオ信号を、最大64チャンネル送受信可能 です。I/Oラック Tio1608-Dと組み合わせて最大48IN/24 OUTのステージボックスシステムを構築することができます。

RK5014(ラックマウントキット)

ライブサウンド、スタジオ、設備 まで、幅広い用途で使用されるEIA規格の 19インチ標準ラックにTF1をマウントできる ラックマウントキットです。
※14Uのスペースが必要です。(ケーブル接続分含まず)

希望小売価格: 5,000円 (税抜)左右一組


Dugan Automixer: Prevent feedback and unwanted pickup with multiple microphones

Dan Duganオートマチックミキサーは最大8チャンネルのマイク回線のゲイン配分をリアルタイムで自動最適化し、まるで複数の優れたオペレーターが操作をしているかのような、自然な音量制御を実現します。

同時にDan Duganオートマチックミキサーは十分なハウリングマージンを維持し、高音質でクリアな音質を常に提供します。台本が無いスピーチや複数のマイクが使用されるプレゼンテーション、パネルディスカッションなどの現場でも個々のフェーダー操作に煩わされることなく、質の高い安定したミックス作業を行うことが可能です。

  • 1. 話者がいない場合
    誰も話していない場合には、どの入力もレベルは低く、ゲインレベルは均等です。この時、各マイクはミュートされるのではなく、トータルゲインが不変となるよう3本のマイク間でゲイン配分されます。
  • 2. 話者が1人の場合
    1人が話した場合には、そのマイクのゲインのみ瞬時に0dBまで上がり、他の2本のマイクはゲインが下がります。別の1人が話した場合も同様の動作です。
  • 3. 話者が複数の場合
    2人が同時に話した場合には、トータルゲインが一定となるよう2本のマイク間でゲインが自動配分され、残り1本のマイクのゲインは下がります。

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